ボブ(勉強中)簿記の勉強始めてみたけど、暗記ばっかりで楽しくないな
おじさん(先生)なにボブ?簿記は暗記だから楽しくない・・・逆に考えるんだ「暗記ではなく理解を心がければ楽しく勉強できる」と考えるんだ
- 簿記って仕訳を暗記すればいいんでしょ?
- 理解しなくても解けるけど、これでいいのかな?
- 理解って必要?
という疑問をお持ちの方向けに、
簿記は理解が重要!
という点について解説をしたいと思います。

【理由1】使える知識が身につかない
丸暗記の勉強をしてしまうと、せっかく簿記を勉強しても、真の意味で自分のためになりません。
理解して勉強できれば、簿記を学ぶことで、「会計的思考力」と「専門的スキル」の2つを身につけられることができます。
しかし、暗記に頼った勉強では、仮に試験に合格することができたとしても、そのような力は身につきません。
ボブ(勉強中)会計的思考力?専門的スキル?
会計的思考力
会計的思考力とは、例えば下記のような視点や思考法のことです。
貸借対照表を理解すると…
「資産と純資産は違う」&「大事なのは、純資産を増やすこと」ということがわかります。
簿記を勉強するまでは、表面上の資産(≒お金)を増やすことが大切と思いがちです。
しかし、本当に増やすべきは純資産です。
この視点はB/Sを理解しているからこそ身につきます。

損益計算書を理解すると…
「費用は必要なもの」ということがわかります。
簿記を勉強するまでは、費用というのは単なるコストという認識であるため、費用は少ない方がいいと思ってしまいます。
しかし、P/Lを学ぶと、利益は収益と費用の差額ということがわかります。
これは「費用をかけないと収益は獲得できない」→「収益を獲得できないと利益は生まれない」ということです。
つまり、「費用は利益を生み出すために必要なもの」ということがわかります。
これはP/Lを勉強するからこそわかることです。

減価償却を理解すると…
一時的に大きな支出があっても、その資金は耐用年数に渡って回収すればいいということがわかります。
簿記を勉強するまでは、目先の支出・収入に目が行きがちです。
その結果、大きな投資は躊躇したくなってしまいます。
しかし減価償却を勉強すると、目先の損得にとらわれることなく長い目で考えることができます。
上記は、会計的思考力のほんの一部ですが、どれも仕事だけでなく、自分の人生においても大事な視点です。
簿記を理解すると、このような視点を身につけることができるのです。

専門的スキル
簿記というもの自体が、実務で使われている技術です。
簿記を直接使う仕事に就く場合には、簿記を使いなこなす必要があります。
そのため、仕事で使うことを前提に勉強する場合には、やはり理解しておく必要があります。
ルーシー(勉強中)丸暗記に頼った勉強をしてしまうと、せっかく簿記を学んでも、自分のためにならないのね。それはすごいもったいないことだわ
ボブ(勉強中)確かに、自分のために勉強してるんだから、理解しなきゃいけないね
【理由2】試験に合格するために必要
理解することは、試験に合格するためにも必要です。
ボブ(勉強中)暗記で合格したっていうのも聞いたことあるけど?
おじさん(先生)確かにネットにはそのような情報もあるが、そのような一部の意見を鵜呑みにするのは危ないんじゃ。合格するために理解が重要という点について解説するぞ
基本的な問題を間違える可能性がある
簿記では、似てるけど違うというものがよくあります。
典型例は小切手の取り扱いです。
- 小切手を受け取った側は、「現金」の増加
- 小切手を振り出した側は、「当座預金」の減少
このように、どっちの立場なのかによって使用する勘定科目が異なります。
小切手の処理を丸暗記すると、その場では暗記できたとしても、試験中に「どっちがどっちだっけ?」と、混乱する可能性があります。
ボブ(勉強中)暗記できた気になっても、間違えてしまう可能性があるのか
応用的な問題が解けない
最近の日商簿記検定では、応用的な問題が出題される傾向にあります。
応用的な問題とは、その場で考える必要のある問題のことです。
暗記に頼った勉強では、普段から考えることをしていないため、試験時間中に考えることができません。
応用的な問題を正解するためには、理解しておく必要があるのです。

3級よりも上の資格では通用しない
日商簿記2級や、公認会計士試験といった、3級よりも上位の資格では理解を心がけて勉強しないと合格できません。
上位資格へのステップアップを考えている場合には、理解が必要です。
おじさん(先生)最初に暗記に頼った勉強をしてしまうと、後々になって苦労をしてしまうんじゃ

【理由3】楽しく勉強できない
冒頭のボブのように、暗記に走ってしまうと勉強がつまらなくなります。
ボブ(勉強中)うッ・・・
勉強が楽しく感じるのは、「わかる」と「できる(解ける)」が合致したときです。
暗記に走ると、できるけどわかってないという状態になります。この勉強法は、単なる暗記作業です。
このような作業的な勉強では楽しく感じようがありません。
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また、丸暗記した知識を長期間覚えておくのはかなり大変です。
実際に丸暗記しようとするとわかりますが、思った以上のスピードで忘れていきます。
覚えても忘れてしまうのは、かなりのストレスです。
理解しておけば、忘れるスピードも緩やかになりますし、すぐに思い出せるので、スイスイ勉強ができ楽しくなります。
おじさん(先生)暗記に走ると簿記はつまらなくなるのじゃ。逆に言えば、簿記が楽しいと感じるならば、理解できてるってことじゃ
ルーシー(勉強中)私は簿記の勉強が楽しいわ
おじさん(先生)ルーシー、その調子じゃ!
ボブ(勉強中)・・・(がんばるぞ!)
最後に
簿記は400年前に誕生し、今も世界中のすべての会社で採用されている、とてもよく出来た技術です。
そのため、理解できると楽しく感じるどころか、その仕組みに感動すら覚えることがあります。
しかし、初めて学習する際はとっつきづらい部分があるのも事実です。
ぜひ暗記に逃げずに、理解を心がけて勉強をしてほしいと思います。
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コメント
コメント一覧 (3件)
左だ。
自分にとっては、それがフランス語でした。
フランス語は単語一つひとつに男性名詞、女性名詞というのがあり、それを覚えるのが苦痛でしょうがありませんでした。
(フランス語は、ビールは女性名詞で、ワインは男性名詞という感じで、特に意味なく女性、男性が単語に割り振られています)
将来役立つとも思えず、ただただ嫌いでしたが、「大学の単位を取るため」と割り切って無理矢理暗記しました。
(そんな勉強なので、全く頭の中に知識は残っていません笑)
私にとってのフランス語が、KOKOROさんにとっての簿記だとするなら、心中お察しします。
ただ、幸いにもその勉強が試験のためであるなら大丈夫です。
試験前だけ割り切って覚えてしまえばいいので。学校卒業すればもうおさらばできます。
もし、これが仕事で必要なら大変です。仕事なら逃げることはできないので。
「仕事ではない分、まだまし」と思っちゃうのがいいかと思います。
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プログラミングで自動化できるのになんで勉強しないといけないのか、ものすごくイライラします。(こんなところでぶつけてしまい、ごめんなさい、、、。)
本当に、本当に嫌なんです。
脳は2ペタバイト保存できますが、その脳に少しでも簿記を入れたくないほど嫌いになってしまいました。
ですが、学校で点数を取らないといけないので凄く心は残酷な状況です。
簿記の歴史も調べました。なんで右が借方なのかも知りました。ですが全然興味湧きません。覚えても時間の無駄で、大いなるストレスモンスターに化けるだけになってしまいます。
私のこの心はどうすれば簿記に対応できるのか、、、。答えなんて、自分で求めるものです。ただ、ただただコメントしたくなってしまっただけでして、、、。
すみません。巻き込みました。