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【図解】非支配株主持分とは?初心者向けにわかりやすく解説

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登川 雄太(nobocpa

CPA会計学院 公認会計士講座 講師

こんにちは!

今回は非支配株主持分についてわかりやすく解説します。

なお、本記事は初心者向けの解説と位置づけています。
そのため、次のような方向性で作成しました。

  • 連結会計から説明
  • 仕訳なしで解説する
CPAラーニング

非支配株主持分を一言でいうと!

非支配株主持分とはなんですか?

 

連結貸借対照表に計上される項目で、子会社の資本のうち非支配株主に帰属する金額を意味しています。
非支配株主持分とは

前提知識(連結と非支配株主)

まず、理解の前提となる「連結」と「非支配株主」について説明します。

ある会社の株式の過半数を取得することで、その会社を支配することができます

このとき、

  • 支配した会社を「親会社」
  • 支配された会社を「子会社」

といい、親会社と子会社は企業集団となり、一体となって事業を行うことになります。

企業集団の説明

企業集団を形成すると、企業集団の業績を報告するために、親会社は連結財務諸表を作成します

連結財務諸表

1つポイントは、「子会社化は、株式を100%取得しなくてもできる」という点です。

参考過半数取得

会社の重要事項は、株主による多数決で決定します。
株式を過半数もっていれば、必ず自分の意見が採用されることになるため、過半数を取得すれば支配できるのです。

例えば60%を取得し子会社とした場合、残りの40%は親会社以外の株主が保有していることになります。

この親会社以外の株主を非支配株主といいます。

非支配株主とは
前提知識は以上です。ここから本題の非支配株主持分の解説をしていきます

非支配株主持分とは

非支配株主持分とは、文字通り、非支配株主の持分です。

持分…?

持分とは、「いくらが自分の取り分か?」を計算したものです。

具体的には、会社の貸借対照表の資本の額が、株主に帰属する金額(株主の取り分)です。

資本は株主に帰属

非支配株主の場合、子会社の資本のうち、非支配株主割合が非支配株主の取り分になります。

非支配株主持分

よって、非支配株主持分は、「子会社の資本×非支配株主比率」で計算できるのです。

例題非支配株主持分の計算

  • S社(子会社)の資本金100、資本剰余金100,利益剰余金300
  • 親会社のS社に対する持分比率70%

非支配株主持分の金額は?

資本合計500×非支配株主30%=150

まとめ

  • 非支配株主持分は、子会社の資本のうち、非支配株主に帰属する額
  • 非支配株主持分=子会社の資本×非支配株主比率

非支配株主持分を表示する理由

なぜ、連結上で非支配株主の持分を表示するのかというと、

企業集団には、立場が異なるの2種類の株主がいるからです。

企業集団の株主

  • 親会社株主
  • 非支配株主

両者とも企業集団の株主ではありますが、資本の取り分は別々です。

そのため、連結貸借対照表においても、親会社株主の持分と、非支配株主の持分を区別して表示しておくのです。

そっか。非支配株主持分を表示しないと、株主からすれば「自分の取り分がいくらか?」がわからなくなっちゃうのか…
株主資本と非支配株主持分

非支配株主持分の増減

もう少し理解を深めるために、「非支配株主持分はどのような場合に増減するか?」を解説します。

非支配株主持分が増減するのは次の2パターンです。

  1. 子会社の資本が増減した場合
  2. 非支配株主比率が増減した場合

子会社の資本が増減した場合

子会社の資本が増減すると、その分非支配株主持分も増減します。

非支配株主持分の増減パターン1
パターン 非支配株主持分の増減
子会社が利益を計上 増加
子会社が損失を計上 減少
子会社の配当 減少
子会社の株主割当増資 増加

また、子会社の資本には評価・換算差額等も含まれるため、その他有価証券評価差額金が増減した場合も、非支配株主持分の増減要因になります

非支配株主比率が増減した場合

非支配株主比率が増減したら(親会社の持分比率が増減したら)、その分非支配株主持分も増減します。

非支配株主持分の増減パターン2
パターン 非支配株主持分の増減
親会社が子会社株式を追加取得した 減少
親会社が子会社株式の一部を売却した 増加

このように、子会社の資本合計自体に全く変動がなかったとしても、持分比率が増減すると、非支配株主持分も増減することになるのです。

CPAラーニング

最後に

本記事は以上です。

今回は、連結や非支配株主持分を知らない方を対象に説明しました。

連結会計をもう少し詳しく知りたい方は、下記の記事を参照してみてください!

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このノーツを書いた人
登川 雄太

CPA会計学院で公認会計士講座の講師をしています。会計が大好きで、どうすればわかりやすく教えられるかを日々考えています。
(略歴)慶應高校→慶應大学(在学中に公認会計士試験合格)→監査法人トーマツ→CPA

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