収益認識を解く #1 |オリジナル問題

基礎データ
分野:収益認識
論点:ポイント制度(カスタマーロイヤリティポイントプログラム)
過去問:−(オリジナル問題)
ランク:重要性A 難易度A

あわせて読みたい
ポイントに関する会計処理を理解する!(新収益認識に関する会計基準の解説) 自分たちの周りにはポイントが溢れています。Tポイント、ポンタポイント、amazonポイント等、名前にポイントとつくものから、マイレージや近所のパン屋さんでのスタン...
目次

問題

商品販売時の収益認識額はいくらか?

1.当社は下記のポイントプログラムを顧客に提供している。
・商品代金 1,000 円毎に 10 ptを付与する。
・顧客は1pt=1円として当社の商品購入代金に充てる事ができる。
・ポイントは顧客にとって重要な権利である。

2.当社は付与したポイントの 90%が使用されると見込んでおり,1pt当たりの独立販売価格は 0.9円と見積もった。

3.当社は50,000円の商品を販売し、商品の引き渡し及び500ptの付与を行った。

解答解説


●解答
49,554円

●解説
1.考え方
取引価格50,000円を独立販売価格の比率に基づき、商品とポイントに配分する。
2.解法
・ポイントの独立販売価格:500pt×0.9=450
・独立販売価格合計:商品50,000+ポイント450=50,450
・商品への配分額:取引価格50,000×商品価格50,000/50,450=49,554
・ポイントへの配分額:取引価格50,000×ポイント価格450/50,450=446

商品の49,554は履行義務を充足し、ポイント446は履行義務を充足していない。よって、商品販売時の収益は49,554となる。

一言アドバイス

付与したポイントは別個の履行義務として認識するため、取引価格を商品とポイントに配分する点がPoint。また、本問と合わせて、ポイントが使用されたときの収益認識額の算定方法も確認してほしい。

\ 過去問カード /

収益認識まとめ

 おまけ 

おじさん(先生)

この記事はためになったかの?

ボブ(勉強中)

うん!もっと会計のこと学んでみたいな!

おじさん(先生)

それなら、会計ノーツの書籍を読むのじゃ!

\会計ノーツから生まれた本(2冊)/

体系的にしっかり学ぶなら

こんな人におすすめ!

  • 財務会計を体系的にしっかり学びたい
  • 公認会計士・税理士、簿記1級を勉強している
  • 他の基本書が難しくて挫折した

財務諸表の基礎から、企業会計原則、収益認識、減損、税効果、連結・企業結合などなど、財務会計の重要論点をわかりやすく、丁寧に解説してます。

ボブ(勉強中)

難関試験を目指す方は必読!

ライトに考え方を学ぶなら

こんな人におすすめ!

  • 身近な具体例で会計の考え方を理解したい
  • 簿記3級の勉強をもう1歩、深掘りしたい
  • 簿記の勉強で挫折したけど再チャレンジしたい

わかりやすい具体例を用いて、会計のモヤモヤを解消します。「1年生」とありますが、連結会計やキャッシュ・フロー計算書まで幅広く取り扱ってます。

ボブ(勉強中)

会計学習の1冊目ならこれが最適!

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

目次