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キャッシュ・フロー計算書の直接法と間接法の比較

CF計算書
このノーツを書いた人
nobo(登川雄太)

CPA会計学院で公認会計士講座の講師をしています。会計が大好きで、どうすればわかりやすく教えられるかを日々考えています。
(略歴)慶應高校→慶應大学→在学中に公認会計士試験と日商簿記1級に合格→監査法人トーマツ→CPA&会計ノーツ開設

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キャッシュ・フロー計算書(CF計算書)には直接法と間接法という2つの表示方法があります。今回は両者の比較をしていきます。

【初めてのキャッシュ・フロー計算書】基本から分析方法まで、図解を用いてわかりやすく解説
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直接法と間接法の定義

直接法とは、商品の販売や仕入、給料の支払い、経費の支払いなどの主要な取引ごとにキャッシュ・フローを総額表示する方法です。

間接法とは、損益計算書の税金等調整前当期純利益に対して、非資金損益項目、投資活動や財務活動の区分に含まれる損益項目、営業活動に関する資産・負債の増減を加減して表示する方法です。

定義を文字でみてもわかりづらいので、両者を見比べてみましょう。

直接法と間接法のひな形

全然違うようで、結構似ている気もするな
そのとおりじゃ。違う点もあれば同じ部分もあるから、その点について解説するぞい

直接法と間接法の比較

相違点〜営業CFの小計までの見せ方が違う〜

・直接法は、「営業CFを取引別に示す」ことを目的にしています。そのため、営業CFの内訳が直接的にわかるようになっています。

・間接法は、「営業CFの金額とP/Lの利益はなぜズレているのか」を示すことを目的にしています。そのため、間接法の場合には営業CFの内訳は直接的にはわかりません。(直接的じゃないので間接法といいます)。

直接法と間接法の相違点

共通点①〜営業CF内の小計の金額より下は同じ〜

・直接法と間接法は営業CFの小計までが違うだけで、小計より下はどちらの方法によっても同じになります。

・そのため最終的な営業CFの金額はどちらの方法によっても同じになります。

共通点1

共通点②〜投資CF、財務CFも同じ〜

・直接法と間接法は営業CFだけが違うので、投資CFと財務CFはどちらの方法によっても同じになります。
つまり、間接法においても投資活動と財務活動は取引ごとに総額表示をします。

共通点2

営業CFの中が違うだけだけで、それ以外は同じなんですね。でもなんで2つもあるんですか?
お互いにメリットとデメリットがあるからじゃ

直接法と間接法のメリット・デメリット

直接法のメリット・デメリット

メリット

取引ごとのCFがわかる点がメリットです。営業収入はいくら、仕入支出はいくら、というように取引別にCFの金額が書いてあるので取引別のCFが一目瞭然です。

デメリット

作成が大変、というのがデメリットです。直接法でCF計算書を作成するためには、直接法のための基礎データを用意することが必要です。つまり、貸借対照表と損益計算書を作成するためのデータに加えて、CF計算書用のデータも必要なので手間を要します。

間接法のメリット・デメリット

メリット

作成が簡単、というのがメリットです。間接法は直接法よりも簡単に作成することができます。基本的に貸借対照表と損益計算書から作成することができるため、直接法のように別途のデータを用意する必要がありません。

また、もう一つのメリットとして、「利益と営業CFがなぜズレているのか」がわかる点もメリットです。

デメリット

取引ごとのCFをがわからない点がデメリットです。直接法と違い、取引ごとのCFを表示しないため、小計の中身(内訳)がわかりません。

まとめ
 直接法間接法
取引ごとのCFがわかるか×
作りやすさ×
会社からすると間接法が作りやすくて、見る人からすると直接法のほうがわかりやすいんですね。実際にはどっちのほうが主流なんですか。
なんと、99%が間接法と言われておる。直接法で作成している会社はほとんどないのじゃ。会社からすると、それだけ間接法のメリットが大きいということじゃな。
CF計算書を直接法と間接法のどちらで作成するかについては会社が自由に選択することができます。
現在、間接法が主流となっていますが、IFRSが直接法を推奨しているため、長期的には直接法に一本化される可能性もあります。

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