決算書は最高にシビれる謎解きだ!
- 決算書の分析に興味がある方
- 簿記の勉強を始めた方
- 会計に携わっている方
多くの方にオススメできる会計本をご紹介します!
みんなが読むべき本!
本書は「#会計クイズ」で有名な、大手町のランダムウォーカーさん(@OTE_WALK)による書籍です。
内容は、
- 財務3表の解説
- それぞれに関する#会計クイズ
というシンプルな構成になっており、この一冊で財務会計3表の読み方がわかるようになっています。
本書の最大の特徴は、なんと言っても「#会計クイズ」。
実際の企業の決算書を題材に、その決算書はどの会社の決算書なのかを当てるというクイズです。
この会計クイズがとても面白いです。
実際、読んでみて知的好奇心がグイグイ刺激されました。
また、それ以上に学びも多くありました。
わかりやすくて楽しい、最高の会計エンタメだと思います。
本書の会計クイズを通じて、簿記を単に勉強をしているだけでは身につかない視点を多く得ることができることでしょう!
オススメポイント
決算書の読み方が楽しくわかる
『こんなにわかりやすくて楽しい、実践的な本がほしかった!』
これは、帯に書いてある一文です。
まさしくこの一言に尽きるかなと思います。
ひとつひとつのクイズが考えさせられる良質なクイズになっており、純粋に楽しいです。
また、財務3表の解説とクイズがうまくマッチしており、楽しいだけでなくわかりやすいものになっています。
解説を読む→クイズを考える→また解説みる
ページを行き来しながら読むことで、1冊の中で理解が深まるようになっています。
デザインがおしゃれ!
デザインのかわいさは表紙だけでも伝わると思います。
- カラフルなデザイン
- 豊富な図解
- かわいいイラスト・キャラクタ
決算書と言えば、一般的には数字の羅列・地味・難しい、こんなイメージかと思います。
そんなイメージを見事払拭してくれます。
楽しくページをめくれることでしょう。
多くの業種を知れる
本書で取り上げられている#会計クイズは、内容がよく考えられています。
本書の#会計クイズでは多くの会社・業界が取り上げられています。
決算書という切り口から、様々な業界やビジネスモデルを知れるようになっています。
そのため、単に決算書の読み方がわかるだけでなく、ビジネスセンスも身につくのでは?と感じます。
直近の数字がわかる
本書はぜひ今読んでほしい本です。
なぜなら、使われている数字は2019年12月時点でのものとなっており、一番最近の情報になっているからです。
今はコロナウイルスの影響で先行き不透明な状況ですが、コロナウイルスが会社や業界にどのような影響を及ぼすのか、このような視点も持つことができるようになると思います。
色々な考え方知れる
会計クイズは、正解orハズレも大切ですが、それ以上に考えるプロセスが重要です。
また、そのプロセスも人によって様々です。
本書は、多彩なキャラクターが登場し、それぞれの視点で意見を話してくれます。
自分の考えだけでなく、キャラクターたちの意見も知ることで、色々な考え方があることを身につけることができるでしょう。
視座が高くなる
簿記を勉強していると、細かい部分に目が行きがちです。
数字を1円単位で合わせにいったり、勘定科目の1つひとつをおさえたり…
これらはもちろん重要です。
ですが、もう一つ、もっと大きな視点で捉えることも重要です。
会計クイズでは細かい数字や、勘定科目はほとんどでてきません。
売上高と利益の比率といった、大枠で決算書を捉えていきます。
この視点は、簿記をしっかり勉強した人ほど抜けがちです。
勉強した知識を実務に活かすためにも、ぜひこの視点を身につけたいと思います。
最後に
ちなみに自分はどうだったかというと、本書のクイズの正答率は半分もありませんでした(苦笑
もっと会計クイズに触れて、いま自分にはない視点を身につけられればと思います。
本書の内容はシンプルなように見えて、奥が深いです。
読む人のレベル感に応じて、様々な気づきがある一冊だと思います。
ぜひじっくり読んでみて下さい!
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