こんにちは!
日商簿記3級の合格を目指している方のために、
図解を用いてわかりやすく解説します!
本記事のテーマは「クレジット売掛金」です。
具体的には、下記の仕訳をマスターすることが目標です。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
クレジット売掛金 | 90 | 売 上 | 100 |
支払手数料 | 10 |
取引の概要|クレジットカード取引とは
クレジット・カードの提示を受けて商品を販売することがあります。
実際、クレジットカードで買い物をしたことある人も多いじゃろう
クレジット・カード取引を会社目線で見た場合、次のような取引になります。
ポイントは2つです。
- 代金は後で受け取ることになる
- 手数料が差し引かれる
確かに、100円で売ったのに、受け取った額は90円だけだね
会計処理
クレジット・カード取引の考え方
クレジット売掛金勘定(資産)
クレジット・カードによる販売は、結局、後払いの取引です。
よって、掛け販売と同じ考え方で、「代金を受け取る権利」を資産計上します。
ただし通常の掛け取引と区別するために、勘定科目は「クレジット売掛金」とします。
支払手数料勘定(費用)
差し引かれる手数料は、費用と考え「支払手数料」勘定を計上します。
以上をまとめると次のイメージじゃ!
クレジット・カード取引の仕訳
では、仕訳を見てみましょう。
クレジット・カードの提示を受け、商品100円を販売した。手数料は10円であり、販売時に費用を認識する。
▼
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
クレジット売掛金 | 90 | 売上 | 100 |
支払手数料 | 10 |
- 借方1行目:信販会社から代金を受け取る権利(資産の増加)
- 借方2行目:費用の発生
信販会社からもらうのは手数料を控除した額だから、クレジット売掛金は90円になるんだね
回収時は、「現金90/クレジット売掛金90」という仕訳じゃ
上記の具体例では、「販売時に費用を認識する」とありますが、
これが「代金回収時に認識する」という場合もあります。
この場合の仕訳は次のようになります。
販売時の仕訳
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
クレジット売掛金 | 100 | 売 上 | 100 |
- クレジット売掛金:販売額で計上
代金回収時の仕訳
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 90 | クレジット売掛金 | 100 |
支払手数料 | 10 |
- 代金回収時に支払手数料(費用)を認識する
支払手数料を、販売時じゃなくて代金回収時に計上することもあるんだね
この場合、クレジット売掛金の計上額は販売金額になるんじゃ。
最後に
今回のまとめ!
クレジット・カードの提示を受け、商品100円を販売した。手数料は10円であり、販売時に費用を認識する。
▼
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
クレジット売掛金 | 90 | 売上 | 100 |
支払手数料 | 10 |
- 借方1行目:信販会社から代金を受け取る権利(資産の増加)
- 借方2行目:費用の発生
最後までありがとうございます。
本記事は以上です。
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なお、本記事はCPAラーニング公式教科書に準拠して作成しました。
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