
解き直したら簡単に正解できる問題を、初見だと間違えちゃうな…

なにボブ?初見だと間違えるけど、解き直したら正解できる・・・逆に考えるんだ「"初見で間違えた"、それこそが自分の実力なんだ」と考えるんだ
ボブのように、「解き直したら正解できるのに、初見だとなぜか間違えちゃう」と悩んでる方は多いです。
このような悩みのベースには、「自分には、正解できる実力があるのに」という認識があります。
「解き直したら解けた。本当は解ける力があるのに、なぜか間違えてしまった。どうしたら、こういう単純ミスは減るのだろう」と考えてるわけです。
しかし、その認識ではいつまでも初見の問題を間違え続けることになります。
「初見で正解できない=自分には解く力がなかった」と認識することが、初見で正解する力を手に入れるための第一歩です。
この点を納得するには、初見と2回目の違いを理解する必要があります。
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ウォーリーを探せ。
子どもの頃大好きで、何回も遊んだ記憶があります。
(ちなみに自分は、「ふしぎなたび」がすごく好きでした)
(↑amazonリンク)
ウォーリーを探したことある方ならわかると思いますが、初見でウォーリーを探すのはかなり大変です。
書き込み量がすごく、見つかりづらいところにいるので、なかなか見つけられません。
探し出すまでに多くの試行錯誤が必要です。
一方、一度見つけたら、2回目以降は簡単です。
どんなに書き込み量がすごくても、どんなに見つかりづらいところにいたとしても、試行錯誤の必要なく見つけられます。
その理由はシンプルで、ウォーリーがどこにいるかをすでに知っているからです。
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この点を実感してもらうために、ボブを探せを作ってみました。
ぜひ一度遊んでみてください。

ヒント(というか答え)
左下の方に注目
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この「ボブを探せ」、この記事のために作ったので、全ての方にとって初見の問題です。
初見では、パッと見つけるのは難しかったことでしょう。
雑に配置されたおじさんの群れから、たった一人のボブを見つけるのは容易ではありません。
端から順々に探したり、テキトーに「右下あたりかな?」と当たりを付けてみたりと、試行錯誤の結果、ようやく見つけることができたはずです。
では、続いて、次の問題を解いてください。
ボブを探せ(2問目)

どうでしょうか?ボブは見つけられたでしょうか?
おそらく、1問目より素早くパッと見つけられたはずです。
というのも、この問題、1問目と全く同じです。
つまり、解き直しなのです。
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ここで、初見といまの2回目の解き直しの違いを考察してみます。
- 初見は、苦労した
- 2回目は、パッと見つけられた
この違いは、事前に解くための情報があったかどうかです。
初見は、問題に関する情報は一切ありませんでした。
一方2回目は、「ボブは左下にいる」という情報が頭の中に入ってました。
つまり、初見と2回目では次のような違いがあるということです。
初見
事前に情報がない→正解にたどり着くのに苦労する
2回目
事前に解くための情報がある→苦労せずに正解にたどりつける
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では、この違いを前提に、冒頭のボブの悩みを考えましょう。

解き直したら簡単に正解できる問題を、初見だと間違えちゃうな…
「解き直したら簡単に正解できる」のに、「初見だと間違える」と言ってます。
しかし、そもそも問題を正解するには、
- どう解くか
- 解くのにどんな知識が必要か
- 何に注意しなければならないか
といったことを考えなければ、正解にたどり着けません。
しかし2回目の解き直しでは、これらは事前情報として知っていることになります。
つまり、事前に解き方や問題の注意ポイントがわかっている解き直しでは、正解できるのは当たり前のことなのです。
これは「"ボブを探せ"で2回目だとすぐに見つけられるのは当たり前」と同じ話です。
なので、「解き直したら簡単に正解できる」のに、「初見だと間違える」というのは認識の誤りであり、大事なのはただ1つ。「初見で間違えた」という事実だけなのです。
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試験では、初見で解けるかどうかが問われます。
そして、
初見で正解できれば、合格。
初見で間違えれば、不合格。
つまり、「事前情報がない初見の問題で正解できる力=合格するために必要な力」です。
解き直しで解けたとしても、初見で解けなければ、それは実力不足なのです。
初見の問題で間違えた場合、「解き直せば解けるのに…」ではなく、
- 何の知識が足りなかったのか?
- なぜこの問題文を読み飛ばしてしまったのか?
- なぜこのような勘違いをしてしまったのか?
といった具合に、間違えた理由を深掘りし、どう勉強すれば初見の問題に正解できるのか?を考えるようにしましょう。
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