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外貨建取引を解く #1 |公認会計士試験過去問

外貨換算会計
このノーツを書いた人
登川 雄太

CPA会計学院で公認会計士講座の講師をしています。会計が大好きで、どうすればわかりやすく教えられるかを日々考えています。
(略歴)慶應高校→慶應大学(在学中に公認会計士試験合格)→監査法人トーマツ→CPA

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基礎データ
分野:外貨建取引(外貨建有価証券)
論点:外貨建の満期保有目的債券
過去問:H23年Ⅱ(短答式試験)
ランク:重要性A 難易度A

問題

X3年3月期の為替差損益の金額を答えなさい。

・X2年8月1日にC社社債を182千ドルで取得した。額面は200千ドル、償還日はX6年7月末日である。なお,定額法による償却原価法を適用する。
・C社社債の当期末時価は186千ドルである。
・為替相場
 X2年8月1日の相場:83円/ドル
 X2年4月1日からX3年3月31日の平均相場:82円/ドル
 X3年3月31日の決算日相場:80円/ドル

解答解説


●解答
552千円

●解説
1.必要な知識
満期保有目的の債券の換算

2.解法
・C社社債の取得原価:182千ドル×HR83=15,106
・外貨建の償却額:(200千ドル-182千ドル)÷4年×8/12=3千ドル
・償却額の換算:3千ドル×AR82=246
・C社社債のBS計上額:(182千ドル+3千ドル)×CR80=14,800
・為替差損益:BS14,800-(取得原価15,106+償却額246)=552(損)

3.注意点
償却額の換算に用いる平均相場は保有期間に対応するものを用いることが理論的に正しいですが、実務を配慮して、保有期間ではなく「当期の平均相場」も認められています。
本問は保有期間の平均相場が与えられていないので、容認規定である「当期の平均相場」を用いて償却額を換算します。

一言アドバイス

本問のような出題をされた場合には、当期のARでしか換算ができません。そのため、今回の容認規定を知らなくても、きっと当期のARで換算するんだろうと、正答することが可能です。
このように知らない論点であったとしても「おそらくこっちだろう」という感覚を日頃の復習や答練で養ってほしいと思います。

 

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