AIの発達は「会計士の仕事」を駆逐するのか|東洋経済オンライン
AIと公認会計士(監査)に関する記事です。
ぜひリンク先の記事本文を読んでみてほしいと思います。
公認会計士の「今」と「これから」についてきちんと書いてあります。
記事は、
今から5年前。AI(人工知能)が既存の職業をどのように変えるかを論じたイギリス・オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授の論文の中で、94%の確率で10年後になくなるとされた専門職の1つが会計監査」の仕事だった。
という冒頭から始まり、
最後は、
会計士という仕事はなくならないにせよ、AI時代には監査法人の組織のあり方やビジネスモデルが大きく変容していく可能性がある。
で締めくくられます。
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公認会計士を目指す方のなかには、「AIの発展で会計士はどうなるの?」と不安な人もいるかもしれません。
本記事における回答は、
なくならない
です。
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(ここからは自分の意見です。)
AI技術に対する世間の注目が大きくなっていくなか、数年前にその興奮と期待は頂点に達しました。
いわゆるAI万能説により、「AIは×××を駆逐する」という話題がたびたび出てきました。
しかし今は、ハイプ・サイクルに従い、だいぶAIへの期待は落ち着いてきたと感じます。
ハイプ・サイクルとは、新技術の登場によって生じる過度の興奮や誇張、そしてそれに続く失望を説明した理論です。
ハイプ・サイクルによれば、新技術は以下の5つの段階を経ていくとされます。
- 黎明期
- 流行期
- 幻滅期
- 回復期
- 安定期
数年前がAI技術における「流行期」であり、その際に「会計監査はなくなる」という論調が出てきました。
流行期を越えつつある今は、今回ご紹介した記事のように、冷静な記事や書籍もよく目にするようになりました。
実際に監査法人の方とお話をしたりすると、業界的には「AI技術をどう活かしていくか」がトピックであり「会計監査がなくなる」という話を聞くことはありません。
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記事最後に書いてあった、
AI時代には監査法人の組織のあり方やビジネスモデルが大きく変容していく可能性がある
これは監査法人に限定された話ではなく、すべての業界・組織に対していえることでしょう。
技術(AI技術に限らない)の発展と現状の変化は避けて通れません。
自分自身が変化しなくても、技術は発展しますし、現状は変化していきます。
変化は怖いことでもありますが、チャンスでもあります。
「電卓」が登場して、膨大な足し算を人間がやらなくすみました。
「エクセル」が登場して、一発で計算してくれるようになりました。
では、電卓やエクセルの登場で人間の仕事はなくなったのか?
というと、そうではなくて、
- 過去の経験にもとづいて考えること
- 論理的に分析すること
- 直感的に判断すること
など、より人間の得意分野に使える時間が増えたと思います。
自分の頭で判断し、行動できることが人間として一番の特徴だと思います。
そのために今できることは何か?と考えてみると、自分は日々勉強することだと思います。
(ここでいう勉強は座学に限りません)
5年後、10年後どのように世界が変化するかわかりませんが、勉強することが、変化を恐れずに自分も変化できるようになるための一番の方法だと思います。
最後にウィル・A・ツェペリの名言を紹介します。
人間讃歌は「勇気」の讃歌ッ!!
人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!!
勇気をもって勉強しましょう!
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