最近、本屋に行くと平積みされている「変な絵」という本。
変な絵
あなたも、何かがおかしい9枚の絵の「謎」が解けますか?
とあるブログに投稿された『風に立つ女の絵』、消えた男児が描いた『灰色に塗りつぶされたマンションの絵』、山奥で見つかった遺体が残した『震えた線で描かれた山並みの絵』……。
いったい、彼らは何を伝えたかったのか――。9枚の奇妙な絵に秘められた衝撃の真実とは!?
その謎が解けたとき、すべての事件が一つに繋がる!
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前々から気になっていたので、先日手に取って読んでみました。
結論から言うと、満足です👍
終始不気味な感じが漂っており、読書中はドキドキしっぱなし。
短編ものかと思っていたら、そうではなく最後にちゃんと伏線回収。
文章は読みやすく、そこまで量もなくサクサク読めるのでおすすめです。
「変な家」という作品もあるらしいので、それもいずれ読んでみようと思います。
▼
と、ここで終わらせたら、単なるブログになってしまう…
ということで、
「変な絵」ならぬ「変な仕訳」をご紹介しようと思います。
気晴らしに読んでください笑
変な仕訳
何かがおかしい6つの「仕訳」の謎が解けますか?
お金が減らないのに費用が計上された「支出なき費用」、
払った金額以上の取得原価が計上される「支出額以上の取得原価」、
あるはずの負債が計上されない「見えない負債」、
費用を払ったはずなのに資産が計上された「価値なき資産」、
借り物を自分のものとして扱う「所有権なき資産」、
商品を100円で販売したのに売上が100円にならない「反直感的売上」……。
いったい、この仕訳は何を意味するのか――。6つの変な仕訳に秘められた衝撃の真実とは!?
その謎が解けたとき、財務会計の理解が一つに繋がる!
- お金が減らないのに費用が計上された「支出なき費用」
- 払った金額以上の取得原価が計上される「支出額以上の取得原価」
- あるはずの負債が計上されない「見えない負債」
- 費用を払ったはずなのに資産が計上された「価値なき資産」
- 借り物を自分のものとして扱う「所有権なき資産」
- 商品を100円で販売したのに売上が100円にならない「反直感的売上」
いったい、この仕訳は何を意味するのか
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①お金が減ってないのに費用が計上された「支出なき費用」
これはストック・オプションです。
ストック・オプションでは、取引全体を通じて現金支出はないけれども費用が計上されます。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
株式報酬費用 | ×× | 新株予約権 | ×× |
②払った金額以上の取得原価が計上される「支出額以上の取得原価」
これは資産除去債務です。
資産除去債務が認識される場合、資産除去債務の分だけ取得原価が増加します。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
建物 | 150 | 現金 | 100 |
資産除去債務 | 50 |
③あるはずの負債が計上されない「見えない負債」
これは退職給付における未認識の差異です。
差異(不利差異)を未認識とした場合、実際の債務額よりも退職給付引当金の金額は小さくなります。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
仕訳なし |
④費用を払ったはずなのに資産が計上された「価値なき資産」
これは繰延資産です。
繰延資産は本来費用となるものを、資産とするものなので、換金できない資産となります。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
株式交付費(資産) | 100 | 現金 | 100 |
⑤借り物を自分のものとして扱う「所有権なき資産」
これは借手におけるファイナンス・リース取引です。
ファイナンス・リース取引では、リース物件の所有権は貸手にありますが、借手においてこれを資産計上します。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
リース資産 | 100 | リース債務 | 100 |
⑥反直感的売上
これは収益認識全般です笑
変動対価の場合、ポイントを付与した場合など、収益認識基準では「販売額≒売上額」というパターンが多くあります。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 100 | 売上 | 97 |
契約負債 | 3 |
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上記以外にも、パッとは理解できない変な仕訳は多くあります。
ただ、それぞれに財務会計としての論拠が存在しています。
変な仕訳が、変だなと感じるのは理解不足のシグナルです。
「変な仕訳が、普通の仕訳と思える」ことを目標に勉強しましょう!
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