こんにちは!
日商簿記3級の合格を目指している方のために、
図解を用いてわかりやすく解説します!
本記事のテーマは「償却債権取立益」です。
具体的には、下記の仕訳をマスターすることが目標です。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 100 | 償却債権取立益 | 100 |
取引の概要
前期以前に貸倒処理した債権が、当期に回収できることがあります。


一度経営破綻した会社が、復活した場合にはこういうことも起き得るんじゃ。ただ、滅多にない取引じゃな

一度あきらめたものが、回収できてラッキーって感じだね
会計処理
前期以前に貸倒処理したものを回収できた場合、ラッキーな臨時収入と考えます。
そのため、収益を計上します。勘定科目は「償却債権取立益」です。
前期に貸倒処理した売掛金100円を、当期に現金で回収した。
▼
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 100 | 償却債権取立益 | 100 |
- 貸方は収益の発生
上記の具体例で、貸方を「売掛金」とする間違いがよくあります。
×(現金)100(貸)売掛金100
「前期に貸倒処理した売掛金」というのは、
前期に「売掛金の減少の仕訳をすでに行っている」ことを意味しています。
そのため、その金額を回収した際に、再度売掛金の減少の仕訳は行わないのです。
最後に(まとめ)
今回のまとめ!
勘定科目
仕訳例
前期に貸倒処理した売掛金100円を、当期に現金で回収した。
▼
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 100 | 償却債権取立益 | 100 |
- 貸方は収益の発生
最後までありがとうございます。
本記事は以上です。
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なお、本記事はCPAラーニング公式教科書に準拠して作成しました。
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コメント
コメント一覧 (1件)
いつも楽しく拝見しております。
営業債権に対する償却債権取立益は営業内利益になるのでしょうか。
貸倒損失・貸倒引当金繰入額が営業内費用なので営業内利益だと考えているのですが、ネットで調べたところ営業外利益と記載しているサイトがあり理解に苦しんでおります。