前受金の基本的な仕訳をマスターしよう!(簿記3級)

こんにちは!

日商簿記3級の合格を目指している方のために、
図解を用いてわかりやすく解説します!

本記事のテーマは「前受金」です。
具体的には、下記の仕訳をマスターすることが目標です。

借方科目金額貸方科目金額
現 金100前受金100
前受金100売 上100

本記事は、CPAラーニング公式教科書であるいちばんわかる日商簿記3級の教科書をもとに作成しています。

目次

取引の概要|手付金とは

手付金受取時の考え方

手付金は、次のような取引です。

ボブ(勉強中)

ひと言で言えば、「前払いの取引」だね。

おじさん(先生)

身近で言えば、オンライン通販も手付金の取引じゃな。取引のイメージがつかめたら、仕訳の確認じゃ!

会計処理① 手付金の受取時

手付金の受取時の考え方

手付金を受け取った場合、

「商品を引き渡す義務」

が生じたと考えます。

簿記では「義務=負債」なので、

商品を引き渡す義務は、負債として処理します。

この場合の勘定科目が「前受金」です。

前受金(負債)
手付金を受け取った場合の商品を引き渡す義務

手付金の受取時の仕訳

では、仕訳を見てみましょう。

具体例

当社は、得意先から商品100円の注文を受け、手付金として現金100円を受け取った。

 ▼

借方科目金額貸方科目金額
現 金100前受金100
ボブ(勉強中)

貸方の前受金は、「100円分の商品を引き渡す義務が生じた」ことを意味するんだね

前受金のよくある間違え

上記の具体例で、貸方を「売上」とする間違いがよくあります。

× (借)現金100(貸)売上100

簿記では、「商品を引き渡した=売れた」と考えます。
手付金を受け取った段階では、商品が未渡しであるため、売上は計上しないのです。

おじさん(先生)

次は商品を引き渡した場合じゃ

会計処理②|商品の引渡時

商品の引渡時の考え方

後日、商品を引き渡した場合は、

「商品を引き渡す義務」がなくなったと考えます。

よって、仕訳では前受金勘定の減少とします。

商品の引渡時の仕訳

仕訳は次のようになります。

具体例

本日、商品100円を引き渡した。なお、前もって手付金100円を受け取っている。

 ▼

借方科目金額貸方科目金額
前受金100売 上100
ボブ(勉強中)

仕訳の貸方は「商品を引き渡した=売上」、借方は「商品を引き渡した=引き渡す義務がなくなった」ということだね

おじさん(先生)

そのとおりじゃ。しっかり2面的に捉えることが重要じゃ!

最後に(まとめ)

今回のまとめ!

前受金(負債)
手付金を受け取った場合の商品を引き渡す義務

具体例

当社は、得意先から商品100円の注文を受け、手付金として現金100円を受け取った。

借方科目金額貸方科目金額
現 金100前受金100

本日、商品100円を引き渡した。なお、前もって手付金100円を受け取っている。

借方科目金額貸方科目金額
前受金100売 上100

最後までありがとうございます。
本記事は以上です。

わからない部分がありましたら、コメント欄に記入してください。

なお、本記事はCPAラーニング公式教科書に準拠して作成しました。

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