面白さの本質について

最近個人的にはまっているYouTuberがいる。

それは、トレバー・バウアーだ。

https://www.youtube.com/@TrevorBauerInJapanese

バウアーがYouTubeを開設したのはこの3月なので、YouTubeを始めてからまだ約1ヶ月。

動画の本数は6本しかない。

にも関わらず、チャンネル登録者数はすでに12万人以上、平均再生回数は60万回、一番再生されている動画の再生回数はなんと150万回である。

YouTubeを見ない人にはいまいちこの凄さがピンと来ないかもしれないが、

僕のYouTubeで一番再生されているのが5000回、といえば、少しは伝わると思う。

再生回数1500000回の動画(byバウアー)→https://www.youtube.com/watch?v=9tazyKRmaZw

再生回数5000回の動画(by登川)→https://www.youtube.com/watch?v=nPJ-FQTtHLY&t=1s

このバウアー、一体何者かというと、野球選手だ。

しかし単なる野球選手ではない。

バウアーは、2020年にサイ・ヤング賞を受賞した投手なのである。

サイ・ヤング賞について簡単に説明しておくと、サイ・ヤング賞はメジャーリーグで一番のピッチャーに与えられる賞だ。

つまり、「サイ・ヤング賞受賞=世界一のピッチャー=バウアーは世界一のピッチャー」ということだ。

(ちなみに、Wikipediaによると賞の名称は、往年の名投手デントン・トゥルー・ヤングに由来し、サイ・ヤングのサイはサイクロンを意味するらしい)

とりあえずバウアーは大谷よりもすごいピッチャー、というシンプルな理解でもいいだろう。

そんな超一流の選手がなんと、今年は日本でプレーすることになったのだ。

そのいきさつについては省略するが、バリバリのメジャーリーガーが日本でプレーするなんて、おそらく現実においては前例がない。

フィクションも含めていいなら、漫画「MAJOR」のギブソン以来だろう。

すごく異例だ。

ちなみに所属するチームは、横浜DeNAベイスターズであり、何を隠そう、自分はベイスターズのファンなのでとてもワクワクしている。

そんなバウアーが、日本でプレーするにあたり、この3月からYouTubeを始めたのである。

ジャンルで言えば、vlogに該当すると思われるのだが、これがとても面白い。

言葉で形容するのが難しいので、ここは百聞は一見にしかず。

ぜひ見てみてほしい。

バウアーの1本目の動画

今回、バウアーの動画の面白さの要因、「なにが面白いのか」について少し考えてみた。

表面的な面白さで言えば、雑な自動翻訳、機械音声(しかもそのピッチが突如変わる)、エリックの毒舌っぷりなどが該当すると思う。

見ているとついクスッと笑ってしまう。

しかし、面白さの理由はそれだけじゃないと思う。

バウアーの動画にはもっと本質的な面白さが隠されている。

ひと言で言えば、「超一流の思考・行動がよくわかる」という点だ。

研究熱心さ、万全の準備、道具へのこだわり、練習へ取り組む姿勢、高い目標などが、動画の最初から最後まで、全編を通じて伝わってくる。

普段は決して見ることができない、超一流の裏側を知ることができるのだ。

これがめちゃくちゃ面白く、多くの人を惹きつける要因なのだと思う。

どのジャンルにも超一流はいるが、ここまでその裏側を見せてくれる人はバウアー以外いないんじゃないだろうか。

面白さ(または楽しさ)には、2種類ある。

funnyとinterestingだ。

なにごとも、真の面白さは、interestingにあると思っている。

バウアーの動画は一見するとfunny的な面白さなのだが、ちゃんと見ていくとinteresting的な要素が溢れていることに気づく。

自分もブログやYouTube、そして講義など色々な場面で発信している身である以上、「interestingを目指したいものだ」と痛感した。

特にこの会計ノーツのモットーは「楽しく分かる、わかるは楽しい」であり、これはある意味「interestingを目指す」という決意表明になっていることにいま気がついた。

勉強におけるinterestingは、知的好奇心を刺激すること。

容易ではないけれども、自ら掲げたモットーが偽りとならぬよう、これからも頑張ろうと思う。

バウアーを例に出して自分語りするなんて、なかなかハードルを上げているなと自分で感じるが、バウアーがサイ・ヤング賞なら、自分はルカ・パチョーリ賞を目指す所存である(そんな賞はない)。

 おまけ 

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