こんにちは!
2019年11月17日に第153回の日商簿記検定が実施されました。
特に2級の連結会計が難しかったですね汗
今回は、部品の売買(内部利益)について、考え方を解説をします。
なお、本記事では考え方のみ解説をします。
実際の金額については各スクールが公表している解答解説をご確認下さい。
問題の概要
今回の取引を簡単に整理すると、以下のようになっていました。
- P社が部品Aを調達する
- P社は部品AをS社に販売する(利益は原価の10%)
- S社は部品Aを加工し附属機器Bを製造する
- S社は附属機器BをP社に販売する(利益は原価の30%)
複雑な取引ですね。
頭の中だけでは整理しきれないため、取引を図解して整理してみましょう。
(今回は未達まで関係していたのでさらに難しいのですが、本記事では未達は割愛します)
問題の整理とポイント
取引図を書くと以下のようになります。

①〜④の順番でみていくと、部品Aの原価から始まって、利益や加工費の分だけ附属機器Bの金額は大きくなっていくことがわかります。
では、今回のポイントは何かというと、ずばり内部利益です。
内部利益に着目して上記の図を確認してみます。

S社の保有する資産にはP社が付加した内部利益が含まれています。
対して、P社が保有する資産には、S社が付加した内部利益だけでなくP社の利益も含まれています。
[temp id=1]
そのため、消去する内部利益はこれらすべてになります。
[temp id=2]
最後に
ここまでのことを問題文から読み取ることができれば、あとは実際の金額を当てはめて計算していくだけ、となります。
(ただ、このあとも、利益率が違うとか、附属機器Bの金額のうち部品Aの金額を算定しなきゃいけないとか、注意ポイントは多くあります。そのため、実際の難易度はもっと高いです汗)
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