先方負担の諸掛りを立替えた場合の仕訳をマスターしよう!(簿記3級)

こんにちは!

日商簿記3級の合格を目指している方のために、
図解を用いてわかりやすく解説します!

本記事のテーマは先方負担の諸掛りの立替払い」です。
具体的には、下記の仕訳をマスターすることが目標です。

立替金勘定を用いる場合

借方科目金額貸方科目金額
仕 入100買掛金100
立替金10現 金10

立替金勘定を用いない場合

借方科目金額貸方科目金額
仕 入100買掛金90
現 金10

本記事は、CPAラーニング公式教科書であるいちばんわかる日商簿記3級の教科書をもとに作成しています。

目次

取引の概要|先方負担の諸掛りの立替払いとは

相手が負担すべき費用を、当社が立替払いするケースがあります。

会計処理①|立替金

立替払いをした場合、

「立替額を相手に請求できる権利」

が生じます。

簿記では「権利=資産」なので、

立替額を回収する権利は、資産として処理します。

この場合の勘定科目が「立替金」です。

立替金(資産)
代金を立替え払いした場合の代金を回収する権利

具体例

商品100円を掛けで仕入れた。なお、先方負担の発送費10円を現金で立替払いした。

 ▼

借方科目金額貸方科目金額
仕 入100買掛金100
立替金10現 金10
  • 借方2行目:立替額を請求できる権利(資産の増加)
ボブ(勉強中)

立替えた10円は、資産計上するんだね

おじさん(先生)

当社の費用じゃないから、仕入に含めないんじゃ。この点は、当社負担の処理とは違うから要注意じゃ

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会計処理②|立替金を使わない場合

立替金勘定を使わない方法もあります。

この場合、立替額は買掛金と相殺します。

借方科目金額貸方科目金額
仕 入100買掛金90
現 金10
  • 買掛金:仕入代金100-立替額10=90
ボブ(勉強中)

商品の代金は100円だけど、送料10円は立替払いしたから、差額の90円だけが支払義務になるってことか

おじさん(先生)

そのとおりじゃ

仕入諸掛りを立替払いした場合の仕訳には、2つの方法がある

最後に

今回のまとめ!

立替金(資産)
代金を立替え払いした場合の代金を回収する権利

仕入諸掛りを立替払いした場合の仕訳には、2つの方法がある

具体例

商品100円を掛けで仕入れた。なお、先方負担の発送費10円を現金で立替払いした。

立替金勘定を用いる場合

借方科目金額貸方科目金額
仕 入100買掛金100
立替金10現 金10
  • 借方2行目:立替額を請求できる権利

立替金勘定を用いない場合

借方科目金額貸方科目金額
仕 入100買掛金90
現 金10
  • 買掛金:仕入代金100-立替額10=90

最後までありがとうございます。
本記事は以上です。

わからない部分がありましたら、コメント欄に記入してください。

なお、本記事はCPAラーニング公式教科書に準拠して作成しました。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • こんにちは。
    お世話になります。
    立替金のことで質問があります。
    「立替金勘定を使わない方法もあります。
    この場合、立替額は買掛金と相殺します。」とありますが、この場合立替金勘定を使うか相殺するかは、自己判断でよろしいのでしょうか?それとも問題文から使うか使わないかの判断をするのでしょうか?
    判断基準が分からず困っております。
    ちなみにですが、次のような問題文があったのですが、
    1. 建物の改修工事を行い、代金¥3,000,000(振込手数料込み)を普通預金からの振込みにより建設業者に支払った。なお,支出額のうち¥2,000.000は資本的支出、残額は収益的支出である。振込時にかかる手数料¥440を一旦当社が支払うが、手数料は建設業者の負担となっているため、代金から手数料立替分を差し引いて振込みを行った。
    この場合の回答は
    借方 建物2,000,000
    修繕費1,000,000
    貸方 普通預金3,000,000
    というのが解答になっており立替金勘定は使われていないのですが、この場合立替金勘定を使っても正解になるのでしょうか?
    ご回答頂けると幸いです。
    よろしくお願いいたします。

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